お昼ご飯のおいしかった日
ある日、昼ご飯を買いに、事務所の道を挟んで斜め前にあるコンビニへ 行こうと横断歩道で信号が変わるのを待っていました。その時、道路の向かい側で手を振る女性を発見。見覚えはあるし、研修の場でお会いしているのはわかっていても、はっきり思い出せない。いつ、どちらの企業の社員さんだっただろうか?????しかし話をしていくうちに思い出すことができました。
前の年の夏、ある職業訓練校にて8日間お手伝いした、就職活動に向けたビジネスマナー研修に参加されていた生徒さんで、その年の秋から私どもの事務所の近くで派遣として働いていたそうです。
彼女は私が近くの事務所にいることを知っていて、
「いつか会えるだろう、会ったらお礼が言いたいと思ってました。講習を受けている時はあまり必要性を感じていなかったけど、実際に仕事をしていく中でとても大切なことだと気づかされました。職場の人から、電話応対をほめられたんです。そして『とても良いことを勉強したね。』と言われました。本当にありがとうございました。」と、とても素敵な笑顔で話して下さり、あぁ、お手伝いしてよかった!!とこちらの方がうれしくなってしまい、何とその日のお昼のおいしかったこと!!がはは。
でもこれは、私の力ではなく、彼女自身が学んだことを頑張って実践したからです。色々お伝えはしましたが、私は単なる成長するきっかけをつくっただけ。吸収するか否か、成長するかどうかは、その人自身にあるのです。なのにそんなに喜んでいただけて、この仕事に関わっていられることの幸せを実感しました。
苦手なことが自信に変わった
人前で話すことが苦手な女性の社員が、企業内インストラクター養成講座に参加しました。
この研修終了後に彼女に要求されることは、そのものずばり、社内の新入社員研修初め接遇マナー研修などの人前に立って指導する、教育担当者となることでした。
一日目の自己紹介で泣きそうになりながらスピーチをしていた彼女が、5泊6日の研修を終えて一年も経たない中で手紙をくれました。
「研修のお陰で、今度社内の弁論大会へブロック代表で参加します。ありがとうございました。」
と書いてありました。

私も人前で話すことは大の苦手でしたから、今までできないと思っていたことができるようになるお手伝いができてうれしかったです。
うまくいかないことやつらいことも確かにありますが、このような一つ
一つの喜びの積み重ねが、今もこの仕事を続けられる原動力となっています。